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2007.04.06 Fri

 新聞にもお花見の記事が出てくる季節になった。日本人にとってこの桜という木はとても馴染み深く、庶民はもとより様々な著名人の中にも桜を愛でる者は多い。『国学の父』と呼ばれる江戸時代に生きた国学者の本居宣長もその一人である。彼は鈴屋と号した程の鈴好きで有名だがそれと同じくらい桜と歌も愛し、遺言には「自分の墓の周りには桜を植えよ」と残した程だ。

 風流人と言えば聞こえは良いが私の中での宣長は遊び人のイメージが強い。彼は学生時代医術を学び医者となるため京都で過ごした。京都での下宿生活を支えたのは地元の母親から送られてくる仕送りだった。しかし、大層な遊び好きだった宣長はその仕送りの殆ど送られてきたその日のうちに女遊びなどで散在してしまう事も珍しくなかったというエピソードもある。

 桜と同時に訪れる入学式シーズン。多くの学生達が新しい生活への期待を膨らませている頃だろう。しかし学生の中には高校受験や大学受験を乗り切った安心感で気が抜けてしまう者も少なくないと思う。宣長は遊び人ながらも無事に医者となり、また自分自身で国学という生涯打ち込める学問を見つける事に成功している。

 私は宣長に影響を受けたわけではないが学生時代にはよく遊びよく学んだ。勉学は勿論だが、遊びも大切だと思うからだ。遊びは心に余裕を持たせてくれる、自身の経験や学んだ事を発揮するにはその余裕が大切だと思うからだ。そんな私は遊びと勉学は両立出来るものだと考えている。忙しい中でも桜を見てほっと一息つける余裕は常に心の何処かに残しておきたい。

 学生に与えられた時間はそう多くはないから多くの事を効率よくこなす必要も出てこよう。一つ気をつけなければならないのは、学生時代を無駄にしない事だ。遊ぼうが学ぼうが好きな事をすれば良いと思う、事によっては退学をしても良いと思うがそれを後悔してはならないという事だ。心機一転、新しい事を始めるには良い季節だが桜の花と共に決意を散らせない事が肝要だ。花は散っても桜は枯れずに伸びているのだから。
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